「帰りたい」 狭山で保護の身元不明男性、18年間情報なし

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http://www.47news.jp/news/2014/05/post_20140529130124.html

記事要約

埼玉県狭山市で1996年から保護されていた男性が未だに身元がわかっていないということがわかった。当男性は発見当時、氷川神社の近くで倒れていたところを保護された。男性に身元を示す所有物はなく、記憶もあやふやであるらしい。自身のことを「ノムラ ショウキチ」と話すことから、保護している老人ホームではその名前で呼ばれている。身元の照会を数回依頼しているが発見から18年たった今も依然身元はわかっていない。歯が数本抜け、発音は不明瞭であるが「帰りたい」と話しているそうだ。

疑問

身元がどうしてわからないのか?

考え、主張

記憶喪失のような状態で発見され、18年間もその身元がわからない、そんなことは本当にあるのだろうか。昔、「ピアノマン」という事件が世間を騒がせたことがあったが、あれは結局当人の演技であった。しかしこの事件にかかわっている「野村 庄吉」という男性は認知症が疑われているような人物であるため、ピアノマンとは明らかに違う状況である。本人も自分のことを分からず、身元照会に依頼しても素性が割り出せない人物とはどのような人物なのだろう。まず発見された当時推定で61歳であった彼は神社に倒れていたところを保護された。それまでの経歴はいまだに不明で、発達障害知的障害も疑われている彼は、どこかの施設へ通っていた可能性も持ちあわせているが、それならば探しにくるはずである、とのこと。まったく持って不思議な出来事であるが、結論から言って、少なくともこの日本に「彼」を探していたり、心配したりしている人が「一人」たりともいないという状況なのだ。人には必ず親がいて、人との繋がりが無くては生きていけない。ある日突然消えて、誰も心配しない人などこの日本にほとんどいないだろう。しかしこの男性がそれであった。自分には想像の及ぶべくもないが、その状況というのはとても寂しいものであろう。この世に知っている人が一人もいない。そんな状況がこの男性に限ってあり得てしまったのが凄く不憫でならない。

その他

特になし